最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前十時四分 開議
◯原田委員長=それでは、ただいまから
総務常任委員会を開催いたします。
これより質疑に入ります。
通告に従い、順次発言を許可いたします。
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◯江口委員=おはようございます。
県民ネットワークの江口善紀です。
では、通告の順番に従いまして、順次質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず一点目、一問目は、肥前さが
幕末維新博覧会について質問させていただきます。
県では、平成三十年の明治維新百五十年を機に、幕末・維新期の佐賀の偉業や先人の活躍を顕彰するとともに、佐賀の人、技を生み出した志を未来につないでいくため、平成三十年三月十七日から、翌年平成三十一年一月十四日までの約十カ月間にわたって、肥前さが
幕末維新博覧会を開催する準備を進められているところでございます。
先日の一般質問における知事の答弁にもありましたように、薩長土肥のうち、他の三県であります鹿児島県、山口県、高知県では既に何らかの形で明治維新百五十年記念の事業が進められております。それぞれ地元への誇りなどの向上に努められておりますけれども、日本で本当に初めて鉄製大砲の鋳造に成功した佐賀の築地の反射炉や、日本初の
実用蒸気船凌風丸の建造を初め、日本の近代化を牽引し、明治という新しい時代の扉を開いた立役者は、鹿児島、山口、高知ではなく佐賀であると私自身も強く思っているところでございます。
私も、佐賀こそがこの機にきちんと博覧会を開催すべき、あるいは博覧会を通して県民の意識をさらに向上させていく取り組み、その契機になればというふうに考えております。
しかしながら、この博覧会でございますけれども、なかなか県民の皆さんにどこまで浸透しているかというのは、私自身も含めていま一つまだ理解が及んでいないところもありまして、今回質問として取り上げさせていただくわけですけれども、この事業につきましては、その開催を通して改めて佐賀県民の皆さんが佐賀を誇りに思ったり、自慢できるように、あるいは自信を持っていただくことに加えて、県外の方に対してこの佐賀県の
認知度向上とか、観光客の増加にもつながる絶好の機会となると思いますし、限られた時間ではありますけれども、しっかりと準備をして頑張っていただきたいと思っております。
その結果として、県外から多くの方にこの佐賀県にまたお越しいただけるような、そんな博覧会となることを期待しております。
また、今回の博覧会にお越しいただいた方が、この佐賀市内を周遊していただいて、歩いて佐賀県の魅力を十分に感じていただけるような、そういうふうな会になることを期待しているところであります。
一方で、私の周辺でも、この博覧会の具体的な内容について、また、開催されること自体につきましても、まだまだぼんやりとしたイメージ、御存じない方が多いような気がいたしております。準備期間が短い中、頑張っておられるとは承知しておりますけれども、やはり県内外から多くの方に博覧会にお越しいただいて、佐賀のすごさや魅力に触れていただくために、博覧会の内容をしっかりと来場者にお伝えできるような取り組みが不可欠であろうかと思っておりますので、その辺のことについてもお願いをしたいと思っております。
そこで、まず初めに、一点目ですけれども、博覧会の特徴についてお尋ねしたいと思います。
今回の博覧会の特徴について、まず一言で言うと、どういうふうなポイントなのか、まずその点から答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
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◯山口肥前さが
幕末維新博事務局推進監=博覧会の特徴につきましてお答えをいたします。
今回の博覧会につきましては、世界炎の博覧会のような仮設のパビリオンを一カ所に集めて行うという博覧会ではございませんで、
市村記念体育館を
幕末維新記念館として活用し、また、既存の
博物館施設でございます
佐賀城本丸歴史館や
県立博物館、美術館のほか、佐賀市さんの
大隈重信記念館や
佐野常民記念館、民間の徴古館などと連携することに加えまして、町なかのレストランなどの協力も得ながら、町なかを歩いてめぐってもらう、例えば一九九〇年の
長崎旅博覧会や二〇〇六年の長崎さるく博のような博覧会であることが、まず特徴として考えております。
また、開催期間が約十カ月と長いことも特徴でございまして、会期中、
幕末維新記念館を初めとしますテーマ館でのさまざまなイベントや、仮称ではございますけれども、「ユージアム2」などの食に関するイベント、そして、これまで歴史に興味をお持ちでない方でも足を運んでいただけますよう、アートや芸術に関する魅力ある
特別企画展をつないでいくことも予定しております。このようなことも大きな特徴だと考えております。
いつお越しになっても、また、何度お越しになっても、楽しみながら佐賀の歴史、偉業を学んでいただけるような博覧会を目指してまいります。
以上でございます。
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◯江口委員=では、今おっしゃった
幕末維新記念館についてなんですけれども、博覧会の顔となる
幕末維新記念館について、
市村記念体育館を利用して設置されるということですけれども、現在どのような準備状況なんでしょうか、その点についてお願いします。
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◯山口肥前さが
幕末維新博事務局推進監=
幕末維新記念館の準備状況につきましてお答えいたします。
幕末維新記念館の準備状況につきましては、先月、
公募型プロポーザル方式により
受託事業者を決定しまして、現在その事業者と来館者の心を震わせる展示の実現に向けまして、具体的な
ストーリーや
ストーリーの具現化をする展示の手法について協議を進めているところでございます。
今後、展示計画の検討を進めまして、一定のイメージが固まり次第、そのイメージを各種PRにおいても活用していくことで、皆様の博覧会に対します期待感やわくわく感を高めてまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
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◯江口委員=ありがとうございます。
まだこの具体的なイメージがなかなか湧かないんですけれども、
市村記念体育館を使うということは伺っております。私も本当二、三カ月前、機会があったので、あそこの体育館の中に入って、本当にここがどういうふうになるんだろうと、アリーナからステージから客席から行って見回してきたところなんですけれども、この
幕末維新記念館ですね、展示の内容について今、御答弁いただいた心震わせる展示というのは、具体的にどのようなイメージで考えているのか、もう少しわかりやすく御答弁、御説明をいただけないでしょうか。
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◯山口肥前さが
幕末維新博事務局推進監=
幕末維新記念館での具体的な展示内容といいますか、イメージについて御質問がありましたので、そこにつきましてお答えをいたします。
具体的な展示内容につきましては、現在、
受託事業者と協議中でございますけれども、先ほど委員から御意見ありましたように、来館者の心を震わせる、すなわち来館者に感動していただくというためには、まずは驚いてもらう、そして理解してもらう、そして共感してもらうといった展示の流れが必要だと考えているところでございます。
このため、当時の佐賀の偉業を圧倒的な映像と音などで来館者に驚きを持って体感いただく展示。次に、その偉業の実現を支えました技と人、これをしっかりと伝えられるような映像に加えまして、造形物なども使いまして、丁寧にわかりやすく、しかも楽しめる展示。そして、何よりも他人事ではなく自分事として考えていただくことが重要だと考えておりますことから、みずからの志を表現していただいたり、ほかの方の志を見ていただき、共感できる仕掛けなどを盛り込みたいと考えております。
いずれにいたしましても、来館者が当館を後にされる際に、「また来たい」、「ほかの方にも紹介をしたい」と言っていただけるような展示を目指してまいります。
以上でございます。
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◯江口委員=ありがとうございます。
驚く、理解、共感、そして映像や音とか、まだなかなか、そういう形容ばかりでイメージが湧かないんですけれども、近まってきて企画とか、映画で言うと予告編みたいなのが今よくSTSとかでも、一万人の
笑顔プロジェクトとかで流れているように、少しその辺が見えてくると、だんだんもっとイメージが広がるかなと思っているんですけれども、何はともあれ、こういう取り組みというのは、これだけ本腰を入れた取り組みというのは、多分初めてじゃないかと思いますので、期待をしておりますので、ぜひ来た方が、思った以上に「わあ、すごかったね」と言われるような維新館の実現をぜひお願いしたいと思います。
それじゃ次に、この計画の中で、
HAGAKURE館(仮称)、そして
リアル弘道館(仮称)という企画のほうも伺っております。両館の準備状況につきまして、どういうふうに準備が進められているのか。また、場所的にも物理的にも分かれておりますけれども、どういうものなのか、現状どのような状況なのかについて、その点についてまずお願いいたします。
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◯山口肥前さが
幕末維新博事務局推進監=両館の準備状況につきましてお答えをいたします。
委員から先ほど御意見がありましたように、両館につきましては佐賀市の柳町というところに設置をするということにしております。
これは先ほどもちょっと申し上げましたけれども、町の中も歩いていただきたいということもありまして、ある意味、町の中に、ほかのところにも出していくというものでございます。
この両館につきまして、その準備状況でございますが、先月、記念館と同様に、
公募型プロポーザル方式によります提案の募集を開始しておりまして、近日中に
受託事業者を決定することとしております。
受託事業者が決まり次第、両館におけます具体的な展示の内容などにつきまして協議を進めてまいりたいと思っているところでございます。
以上でございます。
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◯江口委員=じゃ、その展示内容についてなんですけれども、どういうふうなものになるのか、この件についてはいかがでしょうか。
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◯山口肥前さが
幕末維新博事務局推進監=両館の展示内容につきましてお答えいたします。
両館の展示の具体的な内容につきましては、
受託事業者が決まりました後に詰めていきたいと考えているところでございますけれども、県といたしましては、仮称でございますけれども、
HAGAKURE館の展示といたしまして、難解、いわゆる難しいと言われます葉隠の教えを日常の中やビジネスでも役に立つと、役に立っているということをわかりやすくお伝えするため、
映像技術等を駆使して展示をしていきたいと考えているところでございます。
また、こちらも仮称でございますけれども、
リアル弘道館の展示といたしましては、佐賀藩の藩政改革の担い手となる人材を初めとしまして、明治政府の要職につきました人材を養成しました弘道館が果たした役割の紹介を中心に、その学びを体験いただくことなど、こちらも
映像技術等を駆使して、わかりやすい展示に心がけたいと考えております。
具体的には、先ほど申しましたように、
受託事業者が決まりまして、その
受託事業者との協議を経まして詰めていきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
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◯江口委員=葉隠という言葉につきましては、全国的に歴史の事象で御存じの方がいても、「死ぬことと見つけたり」という言葉に関して誤解されている方もいらっしゃるというふうなこともよく耳にします。
受託事業者の企画を通して、細部検討を重ねていただきたいと思うんですが、ただ、今回こういうふうな大きな博覧会ですから、歴史やそういったことに既に知識のある方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃると思いますが、ただ、歴史に詳しい方もたくさんお見えになると思います。
歴史の部分に関しては、考え方とか、あるいは意見が分かれる、考証の途中である件もたくさんあると思うんですけれども、場合によっては、できた展示物や展示の説明に関して意見が分かれるような場合もあると思います。専門家や研究者の、既に佐賀の研究者の方とかにそういった誤解が及ばないように、できればあらかじめ何らかの形で、その分野その分野で研究者の方に、専門家の方への意見とか、あるいはそういった確認や、あらかじめ誤解を招かないようにする取り組みというのも必要だと思うんです。
この
維新記念館とか、
HAGAKURE館、
リアル弘道館の展示等につきましては、業者への委託というのもあると思いますが、企画内容、展示内容につきましては、専門家に相談したりとか、そういうことも間違いを起こさないように、専門家や研究者に相談することというのも必要かなと。あるいはそうしておいたほうが、よりいい内容になるかもしれないというふうに私も思うんですが、そういった専門家に
アドバイスを求めたり、協議というのもぜひ取り上げていただきたいと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
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◯山口肥前さが
幕末維新博事務局推進監=専門家への
アドバイスについてお答えいたします。
委員御指摘のとおり、今回の博覧会につきましては、歴史を取り上げるといいますか、佐賀の偉人、偉業を取り上げるということがメーンになってまいるかと思っております。また、それをいかに将来に向けて今の子供たちにつなげいでいくかということがございますので、そのベースはしっかりと押さえていくということが必要だと私どもも認識をしているところでございます。
このため、御意見にありましたように、展示を行う際に専門家の方にきちんと御相談をした上で展示の内容につきましては固めてまいりたいと思っているところでございます。
以上でございます。
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◯江口委員=ありがとうございます。
昨年でしたか、高知県のほうに議連で視察、出張に行った際に、夜、地元の居酒屋に寄りまして、高知の方に話をして、薩長土肥という言葉を御存じですかと伺ったんですけれども、薩、長、土──土佐、肥はどこかね、肥後かね、福岡だっけというふうな話があって、非常にがっくりきた覚えがあります。なかなかそれが現実なんだなと、肥前佐賀に生まれた私としては、当然のことですが、非常に残念な思いを内川委員と二人でした覚えがございます。
知事の答弁にもあったように、反射炉とか、そういったもの、佐賀の反射炉とかを見に来て、その技術、
アドバイスをいただいてつくったと、たままたそれが残っているところと、佐賀は何も残っていないんですが、大切なことはやっぱり物が残っていて、そこがやったというふうに観光や顕彰をかの地ではされていますけれども、でも先に佐賀が何でもやったんだということを一番まずは県外の人には知ってほしいと思います。そこのところだと思います。史実もこれは間違いないことでありますので、そしてそれを表現するための映像や音とか工夫が用いられると思いますが、その段階で何か誤解とかを生んでしまっては非常にもったいないですので、ポイントを外さず、そして驚きがある展示内容にぜひしていただきたいと思いますので、最後までよろしくお願いしたいと思います。
それでは、次に来場者の件について質問を進めていきたいと思います。今回の博覧会なんですけれども、一カ所にテーマパークとか建物というよりも、エリアで開催するというふうに伺っております。今回、この博覧会の効果をより大きくするためには、お越しいただいた方に
メーン会場となる佐賀市
城内エリアはもちろんのこと、佐賀市内の町なかもぜひ歩いて、周遊していただき、できればお金を使っていただいて、経済にもいい影響を与えることが必要だと思います。
歩いてこの市内を周遊していく、その目的のための仕掛けについてはどのような考え方で臨んでおられるのか、その点についてお願いいたします。
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◯山口肥前さが
幕末維新博事務局推進監=来場者を周遊させる仕掛けについてお答えをいたします。
委員御指摘のとおり、博覧会の効果をより大きくするためには、多くの方にお越しいただくということはもちろんでございますけれども、お越しいただいた方を周遊させ、滞在時間を長くするという工夫が必要だと考えているところでございます。
このため、周遊させる工夫の一つといたしまして、佐賀駅から会場までをつなぎます
大通り沿いに
観光モニュメントを設置するほか、
幕末維新記念館への来館者が、興味に応じて、近接いたします博物館や観光地などにも足を運んでいただけますよう、さまざまな
特別企画展やイベント、そして観光地の最新情報を発信する予定でございます。
また、民間の方々とも連携いたしまして、例えば、町なかの各店舗を
クーポン利用でめぐっていただけるような仕掛けについても現在検討しているところでございます。
加えまして、小さな
お子様連れの方でも安心にと申しますか、めぐっていただけますように、佐賀市との協力のもと、佐賀駅と
幕末維新記念館や近接いたします博物館などを結び周遊するバスの運行についても検討をしているところでございます。
このような情報につきましては、博覧会の専用のホームページや
町歩きマップにわかりやすく掲載しまして、町なかへの人の流れや町なかでの消費活動の創出につなげたいと考えているところでございます。
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◯江口委員=今、
クーポン券の発行とか、そういった御答弁もいただきました。
この博覧会は町なかを歩いて周遊していただくというのが一つのポイントだと思います。佐賀では
佐賀城下ひなまつりという催しが随分定着していると思います。
そこで、毎年、この
ひなまつりは会場を幾つも歩いて散策していくという、歩くスタイルの観光客をよくあの季節は見かけるので、今回の維新博もある意味、最初からそういうふうな長崎のさるく博みたいに、歩いて周遊していただく博覧会なんですよというのを割と前のほうにしておいたほうが、実際来てから、一個一個が遠かったという、逆に来た人に後で歩く形で来ればよかったというふうに後悔されないように、歩く、周遊する博覧会というのをなるだけ前のほうに持っていっておいたほうがいいかなというふうに個人的には思います。
それと、佐賀市内では、これは市の観光のセクションの事業なのかな、街なかバルという企画を年二回ぐらいされているんですね。昼でも夜でも飲食店とか
ワンドリンクと一つの食べ物で、三百円か五百円ぐらいのチケット制で、それを機に行ったことがないところにもぜひ行ってみてくださいと、そういった企画のときは、ここの店が気になっていたけど、このときに試しに寄ってみるかと、なかなかふだんは知らない店に行くというのは抵抗がありますけれども、そういったときにいろんなところに探検するという思いもあります。
今回の十カ月の企画の中で、何かそういうクーポンのこと、あるいはその町なかバルのクーポンというか、説明は一軒が四センチ四方ぐらいの店なんですけど、いっぱい載っていると、とりあえずどんなところがあるだろうというのを全部見ますし、「あっここがある」、「ここ行ったことない」、「ここ行こうか」とか、行く前にマーカーで丸をつけたりとかして行ったり。そうすると、あらかじめそういうふうにしたり、あるいは佐賀駅に着いたところで、それを手にしてからまずそれを見て作戦会議を自分の中でしたりとかいうことで、表通りから一本入ったところにも、もしかしてお客さんの誘導につながるかもしれません。
今回の博覧会に関しては地元の
印刷業業界の方からぜひ地域の印刷業も協力させてほしいというふうな要望も入っていると思いますので、そういった企画などもぜひ御検討していただいて、この博覧会に来た数時間のうちにより効果的に興味のあるところが見つけられる、あるいはまさかここは行くつもりなかったけど、行ってみたらよかったというふうな感想がふえるような、いろんな取り組みを御検討いただければと思います。そういったことも御検討いただければと思いますので、よろしくお願いします。
では、次の問いです。
博覧会周知等の取り組みについて。
取り組みの現状について、県民の中には博覧会のことを知らない方がまだまだ多いように感じております。
メーン会場となる佐賀市
城内エリア周辺とか町なかの商店街などでは、来年、博覧会が開催されるという雰囲気が、のぼり旗というか、ペナントみたいなのをいろいろつけ始めていますけれども、まだそこまでの雰囲気ではないような気がいたします。
これまで地元への協力とか博覧会の周知についてどのように取り組んできたのか、その点についていかがでしょうか。
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◯山口肥前さが
幕末維新博事務局推進監=
博覧会周知等の取り組みの現状についてお答えいたします。
県内におけますPRにつきましては、昨年から展開してきたところでございますけれども、まずは平成三十年が明治維新百五十年であることや、肥前さが
幕末維新博覧会を開催するということに重点を置いて情報発信を行ってきたところでございます。
具体的には、新聞広告や
テレビコマーシャルの放映、
博覧会ロゴマーク発表イベントの開催、明治維新百五十年
記念シンポジウムの開催などを行ってまいりました。
ことし四月に博覧会の会期を決定しました後は、ポスター、チラシを作成いたしまして、県内の全小・中・高校の児童生徒へチラシを配布したほか、県内学校や公共施設、
大型商業施設等でのポスターの掲出、また佐賀駅と
城内エリアをつなぎます大通りへの、先ほど委員からお話のありました
博覧会会期入りの
街頭フラッグの掲出などを行っております。
一方、地元への協力依頼につきましては、佐賀市とともに博覧会の
メーン会場となります佐賀市の
赤松校区自治会のほか、唐人町
地区自治会、唐人町
商店街振興組合など、まずは事業に直接関係する方々に対しまして博覧会の概要説明を行いますとともに、事業への協力依頼を行っているところでございます。
また、六月一日には県内企業や民間団体等の博覧会への事業参画を促すために、事業説明会を開催いたしまして、博覧会のPRにつきまして協力要請を行っております。
このほか、旅行会社向けの説明会などを県観光連盟と連携しまして現在行っているところでございます。
以上でございます。
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◯江口委員=六、七年前に佐賀市内のとあるお菓子屋さんで買い物をしているときに、やっぱり
佐賀城下ひなまつりとか、結構毎年やっていて定着してきましたけど、そういったときに商店街の方とかも協力要請とか、そういったのがあるんですかと聞いたら、意外と本丸歴史館のすぐ近くのお菓子屋さんでしたけど、「いや、そがんとは全然なかもんね」と言われて、「えっ」と思った思いがあります。
今回、企画書で地図で丸くお堀の周辺ありますので、今おっしゃったような商店街から、佐賀の人って、こういうことをしますので、事前に一言よろしくお願いしますというのがあるのとないとでは大きく違うと思いますし、それがないと、何じゃいしよんさるもんねというふうな、そういう方も多いと思いますので、ここは行政の方とはなかなか上からというふうに見られると思うんですけれども、観光協会とか、あるいはその商店街の代表の方のみならず、一軒一軒に対してこの期間こういうことをしますので、ぜひ協力をお願いしますの一言もあれば、町なかで道を尋ねる方が何も買わなくても、そういった方が来たときに、うちもお願いされているという意識があれば、快く道案内の一つにも応じていただけると思います。
これは始まる前が、なるだけ早いうちにしとったがよかけんが、そういったことの対応も商店街のトップの方だけでなく、直接一軒一軒にお願いをしていただければと思います。そういう対応をぜひお願いしたいと思いますが、その件についていかがでしょうか。
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◯山口肥前さが
幕末維新博事務局推進監=早い段階での地元への対応ということで御質問いただきましたので、お答えをしたいと思っております。
委員から御意見のありましたとおり、やはり博覧会といいますのは、地元の盛り上がりというのが非常に大きく影響するかと思っております。こういう意味では、地元の方の御協力というのは欠かせないということは重々承知をしているところでございます。このため、博覧会の内容等、先ほども申しましたけれども、メーンの会場となります
幕末維新記念館の展示等が固まりますれば、その内容等もいろいろなPRに活用して、協力要請等を行っていければと思っておりますので、今はちょっと、先ほど委員がおっしゃられたような状況ではございますけれども、この点については今後きちんと取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
20
◯江口委員=
佐賀城下ひなまつりとはまた違った人の流れができると思いますので、どうぞアイデアを広げてよろしくお願いしたいと思います。
最後に、この項最後の質問ですが、今後の取り組みについてであります。
博覧会の開催まで九カ月を切りました。博覧会の機運を盛り上げるためのPRが喫緊の課題であると考えます。二月の定例会からでしたかね、この企画が出て、確かに、うーん、私正直、個人的にはちょっと取りかかりが一年遅かったかなという気はやっぱりしているんですね、残念ながら。やっぱり百五十年というその年に向けて、プレでも半年、一年前からする分には構わないと思うんです。高知の龍馬博がもう四月から何かやっているのを昼のNHKのニュースの後の番組で、うわっ、もう始めているんだというふうに悔しいという思いをしたことがありますが、こればっかりはもうしようがないので、ただ、事務局のほうとしては、やっぱり本当に短時間で今準備が大変だと思います。
そういった中で、これからだんだん展示のものが決まっていったりとか、企画が見えていく中で、どのように周知に取り組んで、県民の方々の機運を盛り上げていくのか、その点についてお願いしたいと思います。
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◯山口肥前さが
幕末維新博事務局推進監=
博覧会周知等の今後の取り組みにつきましてお答えをいたします。
先ほどの答弁と少々重なる点もございますけれども、現時点での県民の皆様への博覧会のPRにつきましては、博覧会の名称と会期を中心となったものになっておりますが、
幕末維新記念館を初めとした各テーマ館の展示や運営、
博物館施設等におけます
特別企画展、イベント開催などの検討を進めまして、段階に応じて博覧会の内容をお知らせするようなPRに切りかえていくこととしております。
具体的には、博覧会や各テーマ館の見どころ、施設の利用案内、オープニングセレモニーなどのイベント情報、そして町歩きなどの情報を
テレビコマーシャルやガイドブック、
町歩きマップなど、効果的でわかりやすい手段で発信していきたいと考えているところでございます。
また、県内だけではなくて、福岡や長崎などの近隣県を初め、県外からの集客を確保したいと考えておりますので、県の関係部署や県観光連盟等とも連携しながら、県外PRにつきましてもしっかりと取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
いずれにいたしましても、博覧会開催の検討を加速度的に進めるとともに、段階に応じまして、効果的でわかりやすい手段による情報の発信に努めまして、県全域での機運の盛り上げにつながるよう取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
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◯江口委員=ありがとうございます。思い返せば、有田焼創業四百年のイベントも、それよりも三、四年ぐらい前から話が出ていたように思いますけれども、それに比べれば、今回ちょっと準備期間が短いので、御担当課として大変御苦労の中でされていらっしゃると思いますけれども、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
期間も長いことですし、途中で博物館とか美術館は数カ月で展示を入れかえたりということで、一回であれを全部歩き切って見て回るというのはなかなか大変だと思いますので、ぜひリピーターの方にも二回目、三回目でも新たな発見があるような、そういった会になることを望んでおります。
それと、県内の小学校、中学校とか、修学旅行とか、社会科見学とか、平日を利用して、ぜひたくさんの小・中・青少年に来ていただければなということを期待しております。やることがたくさんあって大変かと思いますが、ぜひいい会になるように今後とも取り組みをお願いして、この項の質問を終わらせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、二問目の消防防災ヘリコプターの導入についての質問に移らせていただきます。
県では、消防防災ヘリコプターの導入を進めているということで伺っております。六年、七年前でしたか、私が初当選したときに、消防防災ヘリコプターかドクターヘリかの導入については、佐賀県はずっと議論がされてきている中で、七年前にドクターヘリをまず導入するということが決まったのを覚えております。それから三年ぐらいたって佐賀のドクターヘリが導入されて、着実にその効果を発揮しているというふうに認識をしております。
ドクターヘリと並び称されて、その一方で、消防防災ヘリコプターについて、その後どうなるんだろうなと思っていたら、最近、消防防災ヘリコプターの導入についての動きが出てきたので、今、担当課では鋭意御準備をされていらっしゃると思いますが、固まってから聞くよりは、その途中でいろいろ状況を論議したいなというふうに私思いまして、今回、取り上げさせていただいているわけであります。
一言でヘリコプターと言っても、活用法が多種多様であるとともに、ないなりに、今、佐賀県で行っていること。あったら、よりこんなことができるということはいろいろあると思います。また、熊本地震が、九州でもこんな大きな地震がまさかというふうな中で、思いの中、起きまして、一年経過して、今や地震災害を初めとする大規模な自然災害はいつどこで発生してもおかしくない状況にあります。この佐賀県にあっても例外ではないと思います。
そこで、これまで消防防災ヘリコプターの導入についてどのような検討を行ってきているのか。今の状況について質問させていただきたいと思います。
まず一点目、消防防災ヘリコプターの有用性についてであります。
よく消防防災ヘリコプターを保有していないのは佐賀県と沖縄県だけであるとは聞きます。また、一体どういうふうな仕事をするんだろうかということも、まだまだ、佐賀県は持っていないので、一般の方もイメージ湧きにくいと思いますけれども、佐賀県として防災ヘリの有用性についてどのように考えているのか。どのように捉えているのか。まずその点から質問させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
23 ◯川内野消防防災課長=消防防災ヘリコプターの有用性についてお答えいたします。
消防防災ヘリコプターにつきましては、去る二月十日のGM21ミーティングにおきまして、県内の全二十市町の首長から県で導入をしてほしいという要望を受け、具体的な検討を開始しているところでございます。
昨年の熊本地震におきましては、地震発生後、全国の消防機関から成ります緊急消防援助隊の消防防災ヘリがいち早く応援に駆けつけ、空中からの被害情報の収集や救助及び救急搬送などを行いまして、多くの人命を救助したというふうに聞いてございます。そのほかにも、東日本大震災や九州北部豪雨、そして広島での土砂災害、茨城県常総市における鬼怒川の氾濫など、大規模な災害が全国各地で相次いで発生をしておりまして、本県におきましても、いつ大規模な災害が発生してもおかしくないというふうな状況にあるというふうに考えてございます。
また本県は、過去に水害や
地すべり、山林火災等を経験しておりまして、また離島が多いことなど、こういったことを考慮いたしますと、消防防災ヘリを所有することによりまして、特に陸上から現場までのアクセスが困難な場所でも、多くのとうとい県民の命をこれまで以上に迅速に救うことが可能になるなど、ヘリコプターの有する機動性や高速性は県民の安全・安心のさらなる向上につながるものというふうに考えてございます。
また、消防防災ヘリを導入することによりまして、ヘリコプターの運用の知識でございますとか、救助活動の経験などが蓄積されまして、本県が被災して全国各地から多数の応援のヘリコプターが支援に駆けつけるときに、多数のヘリコプターを適時、的確に調整し、今まで以上に広範囲な救助、救援活動を効率よく実施することができるというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
24
◯江口委員=今、佐賀県は消防防災ヘリコプターを保有していないので、どういうふうなことをするかというのは、なるだけそれがない中で過ごしているわけですけれども、私、ドクターヘリが導入されるときに、その機種選定の展示会のほうに行って、ドクターヘリの会社の人に伺ったら、私、誤解をしていたんですね。つまりドクターヘリというのは、患者やけがをした人をその現場から病院にいち早く移動する距離を、時間を短くできる。それが有用性かと思っていたら、ドクターを現地に連れていって、その瞬間からもう治療が始まる。それがドクターヘリの一番のポイントなんですよと言われて、ああ、なるほどと。私は思い違いをしていたなと思ったんですね。
消防防災ヘリコプターもいろんな役割や機能があると思います。もちろんヘリコプター自体も、エンジンが一基の機種もあれば二基の機種もあったり、小型、中型、大型、いろいろあると思います。佐賀県は山でいうと脊振山が一番高いのかな。天山とか、一千メートルを超えるような山もありますけれども、佐賀県の離島もある中で、佐賀県の地形の状況でどういったことが想定されるのか、そういうことを考えた上で、機種とか、そういうふうな選定。機能を、佐賀県はこの機能が大切かなとか、そういったことを今検討されていると思いますけれども、その検討が僕は一番大切だと思います。
次の問いなんですけれども、機種選定及び財源、国の補助等についてなんですが、他の都道府県の消防防災ヘリコプターを見ても、機種は多様であるし、どのようなポイントで選定をするのか。また、財源についてはどのように考えているのか。その点についてお願いいたします。
25 ◯川内野消防防災課長=機種選定及び財源についてお答えいたします。
全国の配備状況を見ますと、消防防災ヘリコプターはおおむね七機種の導入実績がございます。各都道府県の地理的特性や活用の方策に基づきまして、消防防災ヘリの仕様を定め、入札により導入されているというのが現状でございます。
本県におきましても、本県の災害の発生状況や地理的特性などを踏まえまして、市町や消防機関、その他の関係機関と協議をしながら、本県に最適な消防防災ヘリの仕様を検討していきたいと考えてございます。具体的な内容はこれからでございますので、ちょっと御答弁は難しいんですけれども、そういったことで進めたいと思っております。
次に、財源についてお答えいたします。
消防防災ヘリの機体や格納庫などの初期投資の費用につきましては、平成三十二年まで措置が延長されました国の緊急防災・減災事業債というものがございます。これを活用してまいりたいと考えてございます。
これは、喫緊の課題でございます防災・減災対策に取り組むためのものでございまして、充当率が一〇〇%で交付税の措置率が七〇%という、そういった臨時的な財源措置というものがございます。こういったものを活用いたしまして、対応を考えたいと考えてございます。
以上でございます。
26
◯江口委員=今回の消防防災ヘリコプターの導入については、二月のGM21で話が出たということで、それから私も新聞を見て、消防防災ヘリコプターのことが話に出て、そして、とんとんと前に進みそうな雰囲気になってきたと。
そのときに、私のうろ覚えで恐縮なんですけれども、費用に関しても、今までドクターヘリを入れるか、防災ヘリを入れるかに関しては、年間のかかる費用、ランニングコストとかは幾らぐらい違うというのはよく議論になっていました。
今回GM21で、市町の方々から要請もあったということなんですが、市町もそのときに負担するようなこともちらっと書いてあったような、うろ覚えなんですけれども、メーンとしては県なのか、あるいは国の補助金、あるいは市町にも負担を求めるのか、その辺についてはどんな感じなんでしょうか、まだ決まっていないんでしょうか。
27 ◯川内野消防防災課長=市町の財政負担についてお答えいたします。
先ほど答弁いたしましたのは、ヘリコプターの機材や格納庫などの初期投資、こういった部分につきましては、県のほうで措置をするというふうに考えてございます。
そして、実際ヘリコプターに乗って救助活動などを行います航空隊の隊員でございます。これは市町の消防のほうから出していただきたいということで市町とお話をしておりまして、その方向で考えたいということで了解を得ているところでございます。
そうなりますと、隊員の人件費につきましては、市町のほうで御負担いただくということで考えてございまして、ただ、その割合を市町間でどうするかというのは、今後、調整したいということで話になってございまして、今後の検討課題でございます。
そういったことでございまして、基本的に初期投資は県で行いまして、実際の隊員につきましては、市町から出していただくと。そして、実際ランニングコストの部分につきましては、県のほうで負担していくということで考えてございます。
実際の機材を運航していく部分、そういった分は県のほうで対応するということになると考えてございます。
以上でございます。
28
◯江口委員=なるほど、ありがとうございます。
消防防災ヘリコプターでの対応、佐賀では初めてつくるわけでありますので、中部広域連合とかでされている中から、我こそはじゃないですけれども、第一期の隊員につきまして、ぜひ誇りと名誉をかけて集っていただいて、いいチームができることを祈っております。
なるほど、確かにその方々の人件費という意味では、市町や中部広域連合が担っていただくというのも一つの財政負担ですので、バランスよくやっていただきたいと思います。
また、隊員の方に関しても、初めて創設する部隊であると思いますので、ぜひ自信と誇りを持って精鋭が集っていただけるよう期待したいところであります。
それでは、次に配置場所についてであります。
ドクターヘリは、佐賀大学医学部病院に格納庫をつくり、好生館と佐賀大学医学部病院で週五日、二日というふうに分けて運用されておりますけれども、消防防災ヘリコプターの配置場所というのを県はどのように考えているのでしょうか。
私個人的には、普通に考えれば、佐賀空港に警察のヘリもあるし、一緒に運用できれば、整備の面とか、情報交換とか、スムーズなのかなというふうには思っております。
たしか、警察のヘリコプターもちょうど四、五年前に更新して、エンジン一発のヘリから二発の少し大型化したヘリに更新されたと。そのとき、格納庫の補修というか、改修の予算とかを、ちょうど六、七年前にやっていたころだと思います。
消防防災ヘリコプターの配置場所の選定について、どのような検討状況なのか、その点についてお願いいたします。
29 ◯川内野消防防災課長=消防防災ヘリコプターの配置場所についてお答えいたします。
県が消防防災ヘリコプターを導入する場合、ヘリコプターの配置場所をどこにするかということは重要な検討事項の一つということで認識をしてございます。
配置場所を考えていく上で必要なポイントといたしましては、例えば、周辺に住家などが少なく、地形や建築物などによる風の影響を受けないといったことが必要でございます。
また、格納庫や駐機スペース、事務所、通信施設等を一体的に整備できる規模の用地の確保が必要でございます。
また、緊急車両や給油車、物資輸送のためのトラックなど関係車両が迅速かつ容易に寄りつけられるような主要な幹線道路に近いといったことも必要かというふうに思います。
また、上下水道や電気、通信などのインフラ整備が整っていること、そういったことなど、さまざまな条件を検討いたしまして、それらを満たす場所を配置場所として選定していく必要があるというふうに考えてございます。
今後、具体的な検討をしていきたいと考えておりますので、選定はもう少し時間がかかると考えてございます。
以上でございます。
30
◯江口委員=先ほどちょっと私、言及しましたけれども、ちなみに佐賀空港の警察のヘリコプター隊の隣とか、その辺というのは現実的にどうなんでしょうか。あるいは不都合とか、そういったものがあるのか、あるいはそれよりいいようなところ、候補地があるのかどうなのか、その辺の検討状況はどうですか。
個人的には、ある意味、整備とか、そういった情報交換を含めて佐賀空港の警察のところと連携すればよりいいのかなと思ったりするんですが、その点について、よかったらお願いしたいと思います。
31 ◯川内野消防防災課長=現在、候補地につきましては、県内いろんなところにいろんな場所がございますので、そこだけを先に決めるということではなくて、いろんな場所を比較検討した上で最適な場所ということで考えていきたいというふうに考えてございます。
いろんなメリット、デメリットもございますので、そういったいろんな情報を加味しながら、最適な場所を決めたいということで、まだ決まっておりませんので、現時点ではこういった状況でございます。
以上です。
32
◯江口委員=ありがとうございます。じゃ、しっかりまた検討していただければと思います。よろしくお願いいたします。
では次の問い、パイロットの確保についてです。
今後、全国の消防防災ヘリコプターのパイロットの大量退職が見込まれていると聞いております。
全国のドクターヘリのパイロットの資格要件がこの前、緩和されましたね。飛行時間が何時間以上というのが、あれはどうだったかな、二千時間から千時間だったか、大幅に緩和されたのを記事で読んだことがあるんですけれども、今、なかなか回転翼機のパイロットが足りないというのはよく耳にします。
もっともエアラインでも、LCCの格安航空が世界的にふえてきているために、パイロットが固定翼機、あるいは旅客機のパイロットも足らなくなっている。国内でも、一年、二年ぐらい前にパイロット不足のため、とあるLCCの航空会社が年間二百便以上も暫定的に航路就航を取りやめたというふうなニュースもありました。
加えて日本、だんだん若い人も減ってきている中で、こういった行政の消防防災ヘリコプターのパイロットの大量退職も追い打ちをかけている中で、どのようにして県は消防防災ヘリコプターのパイロットを確保しようと考えているのか、その点についてお願いします。
33 ◯川内野消防防災課長=パイロットの確保についてお答えいたします。
委員御指摘のとおり、消防防災ヘリのパイロットの年齢構成は、四十五歳以上が約八割を占めると言われておりまして、二〇三〇年ごろにはパイロットの大量退職が出ると言われてございます。
一方で、消防防災ヘリと同様に、先ほどありましたとおり、ドクターヘリにつきましても全国で配備が進みまして、パイロットの需要が増大するといった事態になってございます。
パイロットの不足が顕在化をしておりまして、その養成、確保は喫緊の課題として、国においても検討が進められている状況にございます。
各都道府県の消防防災ヘリコプターのほとんどは、運航会社がパイロットや整備士等の運航に必要な人員を確保し、運航管理業務を都道府県から受託する民間委託の方式が多くとられているところでございます。
本県の消防防災ヘリコプターの運航体制につきましても、これから具体的な検討を進めてまいりますけれども、運航管理業務を委託するというふうになった場合には、パイロットの確保を含め、安全に運航できる運航会社を選定していくということで対応したいと考えてございます。
以上でございます。
34
◯江口委員=ぜひ、しっかりとした人材を確保していただければと思います。
最後の問い、今後の導入スケジュールについてであります。
ヘリコプターの機体製造につきましては、発注注文から二年程度必要というふうに伺っております。運航基地の整備、航空隊の発足、まだまだ検討する事項は幾つもあるというふうに今御答弁いただきました。
二十年近く前、あれは長野県だったかな、冬の山で救助しているときに、あれはベルの中型だったと思うんですけれども、乱気流に巻き込まれて墜落して、隊員の方が五、六名亡くなったというふうなニュースに接したことがあります。
先日も墜落事故があったんですけれども、ただ、二十年前の事故のときは、もう一ランク大きい機体だったら乱気流に耐えられたかもという専門家の論評を聞いたことがあります。
ぜひ佐賀の地、特性、どういうふうな機種、機能を求めるかというのをしっかり検討していただいて、検討に時間をしっかりかけて、その上で機種選定に進んでいただければと思うんですけれども、今のところの運航開始までの見通しといいますか、せかしているつもりでは全くなくて、客観的にどのような状況なのか、質問させていただきたいと思います。
35 ◯川内野消防防災課長=消防防災ヘリコプターの今後の導入スケジュールについてお答えをいたします。
委員御指摘のとおり、消防防災ヘリコプターは発注から納入まで約二年程度かかると聞いてございます。(委員長、副委員長と交代)
導入するためには、ヘリコプターや資機材の仕様の決定が必要でございます。運航基地の整備も必要でございます。航空隊の発足、そして、運航体制の構築など検討していく課題は多数ございます。
こうした検討事項につきましては、市町や消防機関、その他の関係機関などとともに具体的な検討を始めることとしておりますけれども、機体製造と同様に配置場所の選定や運航基地の整備にも一定の時間がかかると考えてございます。
本県における消防防災ヘリコプターの運航開始は、早くても平成三十二年度中になるというふうに現時点で考えてございます。
以上でございます。
36
◯江口委員=ドクターヘリ導入のときに、機種の選定とか、運航の仕方とかについて議論させていただきました。
ドクターヘリの導入も後発だったので、結局、機種についても、ドクターヘリ専用として設計された機種であったり、あるいは運用にしても、キーワード方式の採用とか、運用するからには、実際出動しても空振りを恐れずに最初からキーワード方式の導入とか、運航の仕方も全国のいい例を参考にして運航したと思っております。
そういった意味で、今回の消防防災ヘリコプターも、佐賀に入れるとなれば、どういう機能で、どういう方針で、どういうふうに使うということで、機種選定もそうですが、今御答弁いただいたのは、早くても平成三十二年ということですけれども、それにとらわれずにじっくり検討していただいて、機種に関しても悩んだらいいほうを。多少の出費があっても、結局最後、乗っている隊員の方々の命にもかかわることでありますので、入念な検討をしていただいて、焦らずに、必要であれば半年でも一年でもおくらせて全然結構だと思いますし、入れるからにはしっかりした体制で導入をしていただければと思いますので、最後、その点についてもう一度御答弁をお願いいたします。
37 ◯川内野消防防災課長=先ほど委員からも御指摘がありましたとおり、機種選定やその体制など、いろんなことをこれから決めていくということでございます。
私ども何を優先していくかというのは、先ほど委員からもございましたとおり、安全性が第一ということで考えたいと思います。
我々もまだ未経験な部分でございまして、調べながらやっているところでございますけれども、そういった視点を忘れずに、しっかりとしたいい機材といいますか、いいヘリコプターを導入いたしまして、県民の安全・安心につながるように我々も精いっぱい努力していきたいと考えてございます。
以上でございます。
38
◯江口委員=隊員の方が一番、まず、危険の最前線に立たれるわけですから、その体制、また人材育成の面でも、引き続きいい環境を整えていただけるようにお願いを申し添えまして、質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございます。
39 ◯石井委員=自由民主党の石井です。よろしくお願いいたします。
きのうの夜は、テレビにくぎづけになりました。皆さんはどうだったんでしょうかね。将棋の藤井聡太四段、二十九連勝、すばらしい成績。これは空前絶後じゃないかと言われていると思います。久しぶりに本当に明るいニュースで、大変うれしく思っています。
前後しますけど、せんだっては全米オープンゴルフで松山選手が二位に入ってくれました。世界ランキングも二位ということで、これまたすばらしいなと、そういうふうに思います。
きょうは最後に質問をいたしますけれども、国体の強化の話をさせていただきますが、卓球の世界選手権で十三歳の張本選手とか平野選手、それから伊藤美誠選手、こういう選手も活躍をしてくれました。これも非常にすばらしいことだなと思ったりしています。
それから、この間は陸上の日本選手権、百メートル、これもすごい戦いになりました。サニブラウンという選手がことし高校を卒業したばかりだということで、なお一層驚いたりもしながら、これまたテレビを見ておりましたけど、本当に楽しみだなと、そういう感じがいたします。
そういう選手が佐賀県からもたくさん出てきてくれればいいなと、そういうふうなことを思いながら、質問をしていきたいと思います。
まず最初に、九州佐賀国際空港の利活用について質問してまいりたいと思います。
九州佐賀国際空港は、近年、東京便の増便──これは五便化でありますけれども──を初め、LCCによる上海便、ソウル便、成田便の就航や増便、また、ことし六月の台湾チャーター便の就航など路線・便数の充実が図られまして、利用者数も右肩上がりに増加をしているという状況だと思っています。
また、県は平成二十七年九月に策定をいたしました「佐賀空港がめざす将来像」の中でLCCの拠点空港化を掲げており、今後、さらなる増便あるいは新規路線の就航を目指すとともに、空港の機能強化に向けて駐機場、旅客ビルの拡張及び滑走路の延長に取り組んでおりまして、今後のさらなる九州佐賀国際空港の発展を期待いたしております。
九州佐賀国際空港は、平成十年七月の開港以来、利用者数が伸び悩む厳しい利用状況が続いておりました。
近年、おかげさまで大きく増加をしているというふうに認識しておりますけれども、この空港建設時の需要予測というのをされていたと思いますが、これは改めてどういうふうになっていたんでしょうか。
40 ◯野田空港課長=空港建設時の需要予測についてお答えをいたします。
九州佐賀国際空港の需要予測は、昭和六十三年九月の飛行場設置許可申請の際に実施しております。
それによりますと、東京、大阪、名古屋の合計三路線で一日十一往復、年間利用者数七十三万七千人を見込んでいたところでございます。
以上でございます。
41 ◯石井委員=七十三万七千人ということですから、便数も多いんですけど、その当時としては、大変な高い目標を持ちながらやられていたのかなと、そういうふうに感じております。
改めて、近年の路線あるいは便数、そういうものを聞かせていただきたいと思います。
42 ◯野田空港課長=路線や便数の状況についてお答えをいたします。
九州佐賀国際空港は、平成十年七月の開港当時、東京、大阪、名古屋の三路線、一日五往復でスタートしましたが、その後、名古屋便、大阪便が運休する一方で、東京便は好調な利用状況を背景に、平成十七年十月、平成二十年十一月、平成二十六年七月の三度にわたり増便が実現し、当初の一日二往復が現在は一日五往復となっております。
また、需要予測上は想定しておりませんでしたが、平成二十四年一月に上海便、平成二十五年十二月にソウル便、平成二十六年八月に成田便が就航いたしております。
その結果、現在の定期便は東京便を含めて四路線、一日当たりの便数は八往復または九往復となっております。
このほか、今月十二日から台湾からのプログラムチャーター便が週二往復で運航しておりまして、これを加えますと、路線数は五路線となり、一日当たりの便数は八往復から十往復となっております。
以上でございます。
43 ◯石井委員=そうしますと、近年の利用者数はどうなっていますか。
44 ◯野田空港課長=利用者数の状況についてお答えをいたします。
九州佐賀国際空港の利用者数は、開港以来、年間三十万人前後で推移しておりましたが、平成二十四年一月の上海便就航以降の相次ぐ路線・便数の充実により大きく増加しております。
とりわけ東京便が増便し、成田便が就航しました平成二十六年度の利用者数は、前年度と比べて約十七万八千人、率にして四七・八%増となる五十五万人を記録したところであり、その後も順調に利用者数は増加し、昨年度の利用者数は四年連続で過去最高となります約六十六万二千人を記録したところでございます。
なお、今年度は三月二十六日から成田便が一日二往復に増便し、五月十一日からはソウル便が毎日一往復に増便するとともに、六月十二日から台湾からのプログラムチャーター便が就航しましたことから、初めて年間利用者数が七十万人を超える見込みでございます。
以上でございます。
45 ◯石井委員=ありがとうございます。七十万人を超えるということですから、これは多分いろんな努力をされているんだろうと、そういうふうに思います。
この利用者数がふえている大きな要因として、全国的にも先進的な利用促進の取り組みが上げられていると、そういうふうに考えますけれども、県はマイエアポート運動に取り組んでおられますが、マイエアポート運動を始めた理由は何か、またその現状はどのようになっておりますか。さらに、その効果をどのように捉えておられるんでしょうか。
46 ◯野田空港課長=マイエアポート運動についてお答えをいたします。
マイエアポート運動は、平成二十一年四月から実施しておりますが、同年に国土交通省が実施しました航空旅客動態調査によりますと、福岡空港よりも九州佐賀国際空港が近い地域、これは九州佐賀国際空港の半径二十キロ圏内でございますが、この地域の航空機利用者が九州佐賀国際空港を選択した割合は約二八・七%となっており、七割以上が県外の空港を利用されていたところでございます。
このため、佐賀県及び福岡県南西部地域の自治体や経済団体などで構成いたします九州佐賀国際空港活性化推進協議会と佐賀県が連携をとりながら、県内はもとより、福岡県南西部地域、熊本県北部地域などの個人や事業所に九州佐賀国際空港を積極的に御利用いただけるようマイエアポート運動に取り組んでいるところでございます。
この運動におきましては、個人や事業所による九州佐賀国際空港の積極的利用の宣言でありますマイエアポート宣言の推進を柱といたしておりまして、六月二十六日現在で一万六千七百十三人の個人と千八百八十三事業所に宣言を行っていただいているところでございます。
このうち、事業所につきましては、県内の千七十五事業所、福岡県の五百六十六事業所、熊本県の五十一事業所、首都圏、海外の百九十一事業所に宣言を行っていただいておりまして、宣言事業所におけます九州佐賀国際空港の利用者数は、宣言前と比べまして四〇%以上増加をいたしております。
また、航空旅客動態調査によりますと、半径二十キロ圏内における九州佐賀国際空港の選択率は年を追うごとに上昇しておりまして、平成二十七年度は三九・四%となっております。
マイエアポート運動は、地元における九州佐賀国際空港の利用の意識醸成につながり、利用者数の増加に大きく寄与しているものと考えております。
以上でございます。
47 ◯石井委員=ありがとうございました。
やっぱり数字が物語っていると思います。この数字が上がってきておりますし、それから、この数字が上がっている営業活動、これを積極的に取り組んでいただいておりますけれども、具体的にはどのような取り組みをされているんでしょうか。
48 ◯野田空港課長=営業活動についてお答えをいたします。
県におきましては、知事を先頭に空港を所管いたします地域交流部の職員はもとより、県庁全ての課の副課長級職員で構成いたします百人チームが、県内を初め、福岡県南西部地域、熊本県北部地域を中心に、事業所や旅行会社などに対するきめの細かい営業活動を行っております。
百人チームにつきましては、全国の空港で唯一の取り組みでございまして、また、実際の利用者数の増加につながっている実効性の高い取り組みとして、航空会社から高い評価をいただいております。
また、首都圏事務所に空港営業の専任職員一名を配置し、地元にゆかりのある首都圏の事業所や旅行会社などに対する営業活動を行っております。
これらの営業活動におきましては、事業所の利用動向を把握いたしますとともに、運航ダイヤや空港内における利用者サービスなどに係るニーズの把握に努めております。
これまで事業所からは、例えば、東京発最終便の出発時刻を繰り下げてほしい、あるいは航空機が遅延した場合、売店の営業時間を延長してほしいといった声が寄せられております。
県におきましては、これらの事業所の生の声を航空会社や空港関係者と共有し、東京発最終便の十九時台への繰り下げや、運航ダイヤが乱れた際の売店の営業時間延長などが実現したところであり、営業活動を運航ダイヤの改善や旅客サービスの向上などにつなげております。
以上でございます。
49 ◯石井委員=さまざまな取り組みをされているから、こういう数字につながっているんだろうと思います。
これは、利用してください、利用してくださいというだけではだめで、次はアクセスが大事になってくると思います。
今、有明海沿岸道路は、一部、工事で中断をしておりますけれども、この有明海沿岸道路とか、あるいは佐賀唐津道路、こういうものの整備を初め、アクセス対策は非常に重要になってくると、これは当たり前のことだと思います。
リムジンタクシーというのがありますね。このリムジンタクシーは、改めてどういうものなのか。また、利用の状況はどういうふうになっているのか。そして、リムジンタクシーの効果をどういうふうに捉えておられるのか、答弁をお願いします。
50 ◯野田空港課長=リムジンタクシーについてお答えをいたします。
リムジンタクシーは、九州佐賀国際空港と各地域とを結ぶ公共交通機関として運行しております予約制の乗り合いタクシーで、利用料金は大人一人当たり千円から二千円となっております。
運行エリアは、平成十六年十月に開設した嬉野市を皮切りに順次拡大し、現在は県内十一エリア、福岡県南西部地域六エリアの合計十七エリアとなっておりまして、昨年度の利用者数は二万一千九百十八人となっております。
平成二十八年度にリムジンタクシー利用者を対象に行ったアンケート調査では、サービスについて満足、またはやや満足との回答が九九%を占めており、高い評価を得ております。
利用者からは、会社の規定で出張の際に車の運転ができないので、リムジンタクシーがなかったら九州佐賀国際空港を利用できなかったとの声が寄せられておりまして、リムジンタクシーは九州佐賀国際空港利用に欠かせない貴重な交通手段となっております。
以上でございます。
51 ◯石井委員=ありがとうございました。
これを利用した人の話を僕も本当にいろんな人から聞いておりますけど、やっぱり家まで迎えに来て、帰る場合は、また家の玄関先まで送っていただくという、こういうのが利用された方は非常に喜んでおられまして、そういう効果が二万一千九百十八人に出てきていると思います。
ですから、これはまだまだ宣伝する余地があると思いますね。そして、エリアを広げるのかどうかというのは、ちょっとまたいろんな検討が必要かと思いますけれども、ぜひもっともっと宣伝すれば──知らない人はたくさんまだいます。利用した方でも知らない方はいらっしゃいますので、その辺のことをお願いしたいと思います。
そしてもう一つは、レンタカーがありますね。レンタカーキャンペーンというのをやっておられると思います。
これを改めてお聞きしたいと思いますが、利用状況、そしてその効果、これはどれぐらいになっているんでしょうか。
52 ◯野田空港課長=レンタカーキャンペーンについてお答えいたします。
レンタカーキャンペーンは、九州佐賀国際空港の到着便利用者二名で利用しますと、最初の二十四時間を一台千円、一名の場合は二千円で御利用いただけるものでございまして、昨年度は九千四百六十人に御利用いただいております。
利用者からは、レンタカーキャンペーンがあったから九州佐賀国際空港を使って佐賀を旅行したとの声が寄せられておりまして、九州佐賀国際空港利用や佐賀への旅行の大きな動機づけとなっております。
以上でございます。
53 ◯石井委員=ありがとうございました。
これはちなみに、空港の玄関の右側にレンタカーがいっぱいとまっていますけど、あれは大体何台ぐらいとまっているかわかりますか。かなりの数がとまっていると思いますけど。
54 ◯野田空港課長=済みません、常時何台が駐車しているかというのはちょっと把握できておりませんが、実は非常に利用状況は伸びておりまして、全ての車両が出払ったというケースが出てくるようになりました。そういうことから、昨年度、新しく一社、リムジンタクシーの事業者に加わって、六社体制で今運用をしております。
そういうことから、各社様利用状況がふえているということから、これまで御協力いただいていた事業所様におかれましても台数をふやすということと、新しい事業者様に加わっていただいたということで、済みません、ちょっと正確な台数というのは、特にまたシーズンによって、ハイシーズンになりますといろんなところからレンタカーを寄せられているというふうに聞いておりますので、済みません、明確な車両数としては把握できておりませんが、以前に比べるとかなりの台数になっているのではないかと思っております。
55 ◯石井委員=ありがとうございました。
次に、アウトバウンドの利用促進についてですけれども、九州佐賀国際空港はことしの三月二十六日から成田便が一日二往復、五月十一日からはソウル便が毎日一往復に増便するなど、便数の充実が続いております。
東京便、上海便を含めて、路線安定のためにアウトバウンドの利用促進が重要だと、そういうふうに思っております。
このアウトバウンドの利用者数をふやしていくためには、ほかの空港の利用が多い県西部地域、これは私の嬉野市、あるいは有田、伊万里、鹿島、太良、塩田の一部、それから白石地区ですかね、この辺も入るかもしれません。それと、唐津を中心とした北部地域ですね、そういうところからの利用促進を図りながら、全県的に九州佐賀国際空港利用の機運をつくっていくと、醸成をしていくということが大事ではないかと思います。
これらの地域からの利用促進の取り組み方は、どういう取り組みをされているんでしょうか。
56 ◯野田空港課長=県西部地域及び北部地域からの利用促進についてお答えをいたします。
九州佐賀国際空港の半径二十キロ圏内の航空機利用者が、九州佐賀国際空港を選択した割合は約三八・九%にとどまっており、福岡空港や長崎空港へのアクセスが便利な県の西部地域や北部地域はさらに選択率が低い状況にございます。
県といたしましては、引き続き航空会社と連携をとりながら、営業活動や広報活動に取り組み、東京便の初便は福岡空港や長崎空港の初便より早く羽田空港に到着すること、LCCによる路線が充実し気軽に旅行が楽しめること、何日駐車しても駐車場が無料であることなど、九州佐賀国際空港の使いやすさについて積極的にPRをしていくことといたしております。
また、リムジンタクシーのエリア拡大など、アクセス対策の充実に取り組むことで、県西部地域や北部地域からの利用促進に取り組んでまいります。
以上でございます。
57 ◯石井委員=ありがとうございました。
先ほどちょっと私のところを触れましたけれども、私のところからは家から空港までちょうど一時間ぐらいかかります。ちょっと混んでいると一時間半ぐらいかかると。逆に、長崎空港を利用する場合、高速道路で行くと二十分ぐらいでしょうかね。これはちょっとやっぱり大きいと思います。
ただ、佐賀空港は御承知のように駐車場がただなわけですから、これがあります。それと、駐車場から飛行機に乗るまで短時間で乗れると。あんまり歩かなくていいと。これは簡単に思いますけど、利用した方はこれは非常に便利だというふうに思っていらっしゃいます。だから、この辺がある意味での佐賀空港が伸びていく決め手になっていくかもわかりませんね。
ですから、後でまた触れてきますけれども、佐賀空港をまねたかどうかわかりませんが、参考にされたかどうかわかりませんけれども、LCCで頑張っている茨城空港なんか、あそこも多分駐車場は無料だったんじゃないかなと、そういうふうに思います。
そういうことがありますので、ぜひですね、アクセスというのは大事なことですから、しっかり考えてやっていただければなと思いますし、我々も協力をしなきゃいけないと、そういうふうに思っています。
あと、アウトバウンドの利用者数をふやしていくためには、先ほど申し上げましたように、県内はもとよりですけれども、福岡県の南西部、これは有明海沿岸道路がかなり整備が進んでおります。この地域からの利用をしていただいているというのが、全体の底上げにもつながっているというのは、これはもう間違いない事実だと思います。この辺をやっぱりもっと力を入れてお願いをしていけば、もっともっと利用者がふえてくる、そういう可能性もあります。この辺の利用促進についてはどのような取り組みをされているんでしょうか。
58 ◯野田空港課長=福岡県南西部地域からの利用促進についてお答えをいたします。
九州佐賀国際空港の路線や便数の充実、使いやすいダイヤの実現のためには、県内はもとより福岡県南西部地域からも多くの方に御利用いただき、路線が安定することが重要であり、そのことが結果的に県民の利便性向上につながるものと考えております。
福岡県南西部地域は、有明海沿岸道路の供用区間の延伸に合わせて利用者数が増加しておりまして、県が毎月実施しております第一駐車場のナンバー調査によりますと、平成二十八年度の久留米ナンバーの駐車台数は、有明海沿岸道路が供用開始された平成十九年度と比べて約二倍に伸びております。
このような中、ことし二月、柳川市におきまして、山口知事を初め、県内の佐賀市以東及び福岡県南西部の市町長、商工会議所、観光協会等の関係者百二十人が集まりまして、県境を越えた筑紫平野の一体的発展につなげるための交流会を開催しました。
参加自治体からは、九州佐賀国際空港を核とし、有明海沿岸道路を活用した具体的な取り組みを進めていきたいとの声が寄せられております。
県といたしましては、筑紫平野地域の一体的発展に向けて、この地域の市町や観光関係者などと連携をとりながら、首都圏や海外の旅行会社に対する旅行商品造成の働きかけや九州佐賀国際空港における地域の情報発信などについて具体的な取り組みを行っていくことといたしております。
また、引き続き福岡県南西部地域の事業所や旅行会社に対する営業活動に取り組みますとともに、有明海沿岸道路のさらなる整備促進に向けまして、県土整備部と連携をとりながら、国への政策提案などを積極的に行ってまいります。
以上でございます。
59 ◯石井委員=ありがとうございました。ぜひそういう決意のもとにいろんな取り組みをしていただければなと思いますし、県境を越えた交流、こういうものはやっぱり効果があると思いますね。ぜひこういうのにも力をいれていただければなと、そういうふうに思います。
次に、台湾便のアウトバウンドの利用促進についてお伺いをしたいと思います。
台湾につきましては、去年おととし、我々、佐賀県議会も日台友好促進議員連盟というのを組織させていただきまして、一昨年から毎年十月の、ちょうど二十日過ぎぐらいから台湾を訪問させていただいております。
そこで、現地の旅行会社の方たちとか、昨年はたしか五十社ぐらい見えてましたかね。そういうところで、ぜひ佐賀空港に飛行機を飛ばしてください、佐賀空港を利用して佐賀を見てください、観光に来てくださいというお願いを、私たちは私たちでしてまいりました。そして、知事初め執行部の皆さんも、いろんなルートを通じてそういう活動をされているという話も聞いておりました。
そういうプロモーション活動を行ってきておりましたけれども、今月の十二日にプログラムチャーター便が就航したことは大変私もうれしく思います。お互いに頑張った成果がこういう形で実を結びつつあるのかなという感じがいたします。
しかしながら、台湾の旅行会社が募集した、この台湾発のツアー客のみが対象になっているわけでありまして、佐賀からの利用はできないということになっています。年内にも定期便化が実現する可能性があると言われておりますが、そうなればなるほど、佐賀からの利用もできるようになる、利用しなければいけないというふうに思っています。
早い時期の定期便化ができればいいなと望んでおりますけれども、この定期便化に向けた佐賀からの利用促進、これはもう本当に今からいろんな形で宣伝も含めてやっておかないと、いざ飛んだときにあんまり利用者がなかったということでは困るわけですから、もう既に始めておられると思いますけど、どういう取り組みをやられているのかお伺いしたいと思います。
60 ◯野田空港課長=台湾便のアウトバウンドの利用促進についてお答えいたします。
県におきましては、これまで台湾は訪日外国人が多く、また日本人にも人気の観光地であることから、重点的に誘致活動に取り組んでまいりました。
昨年八月に台北で開催した観光商談会や、ことし三月にタイガーエア台湾や現地の旅行会社を対象に実施した県内視察において、山口知事がトップセールスを行いますとともに、佐賀県や福岡県南西部地域を視察していただいたところ、観光地として非常に高い評価をいただいたことが、今回の就航につながったものと考えております。
委員御指摘のとおり、今回のプログラムチャーター便は、台湾の旅行会社が募集した台湾発のツアー客のみが対象となっておりまして、佐賀からの利用はできないこととなっておりますが、定期便化後は佐賀からも御利用いただけるようになる予定でございます。
委員御質問の佐賀からの利用促進につきましては、タイガーエア台湾の定期便化に向けた動きを見ながら、台湾観光の魅力や路線の情報についてしっかり発信していくことといたしております。
具体的には、台湾観光協会と連携した台湾観光の情報発信、人気ブロガーによるSNSなどでの台湾旅行の魅力発信、事業所に対する社員旅行や報奨旅行での利用の働きかけ、地元の旅行会社に対する旅行商品造成の働きかけなどに取り組むことといたしております。
以上でございます。
61 ◯石井委員=ぜひよろしくお願いしたいと思います。これは関連して、またインバウンドのところで質問をしたいと思いますけれども、頑張っていただきたいと思います。
それから、大阪便及び名古屋便、これは開港当初は就航しておりました。残念ながら、途中でですね、今中断しているという状況でありますけど、この大阪便及び名古屋便の再開についてというタイトルがいいのかどうかわかりませんが、このことについてお聞きをしておきたいと思います。
開港時は、東京、大阪、名古屋の国内三路線でスタートをいたしました。このうち東京便は三回の増便を実現し、平成二十六年七月の五便化後も搭乗率が六〇%台後半を維持するなど高い利用実績を残しております。さらなる増便が期待されているところだと思います。
一方で、大阪便、名古屋便は利用者が伸び悩んで、名古屋便は平成十五年の二月、大阪便は平成二十三年二月に運休し、今日に至っております。そうは言いながらも、運休当時と比べますと、LCCの就航もありました。佐賀空港の知名度も上がっておりまして、一方で有明沿岸道路の整備などアクセスも随分よくなってきております。
大阪便や名古屋便の再開に取り組んでもいいのではないかという話も聞こえてくるようになりました。県は大阪便と名古屋便についてどのような捉え方をされて、どのような考えをお持ちなんでしょうか。
62 ◯野田空港課長=大阪便、名古屋便についてお答えをいたします。
県におきましては、平成二十七年九月に取りまとめました「佐賀空港がめざす将来像」におきまして、九州佐賀国際空港と国内外のハブ空港との路線の充実を図ることといたしております。
国内線につきましては、現在の東京便、成田便に次ぐ路線といたしまして、関西便と中京便の誘致活動に取り組むことといたしております。
関西便と中京便につきましては、大阪伊丹空港と名古屋小牧空港との路線が運休した経緯がございますが、ピーク時には大阪便が約十三万五千人、名古屋便が約六万人の利用実績があることに加えまして、日ごろの事業所への営業活動などにおきまして、関西圏や中京圏への路線開設の要望が寄せられております。
また、運休当時と比べますと、関西国際空港や中部国際空港は、近年、LCCによる国際線が大きくふえております。九州佐賀国際空港からこれらの空港を経由した海外旅行での利用や、これらの地域から県内への観光客の利用など、日本人による観光やビジネスでの利用が期待できると考えております。
さらに、関西国際空港や中部国際空港から入国する多くの訪日外国人客にもう一歩足を伸ばしていただき、佐賀県を訪問していただけるよう訪日外国人客の国内移動手段として活用していきたいと考えております。
県におきましては、これまで国内のLCCを中心とした航空会社に対する営業活動や商談会などを通じて、航空会社の路線計画や機材導入計画などの把握に努めており、引き続き航空会社の動向を見ながらタイムリーな誘致活動に取り組み、関西圏、中京圏の路線開設を目指してまいります。
以上でございます。
63 ◯石井委員=ありがとうございました。
しっかり調査分析をですね、これは欠かせないと思いますので、そういうものをやりながら、可能なのかどうかということを前向きに検討していただきたいと思います。
ただ、これは新幹線と競合しますよね。競争になりますよね。こういうものもやっぱりなかなか難しい面があるのかどうかわかりませんけれども、今、LCCの話をしてきましたし、今も話が野田課長からありましたけども、このLCCをうまく取り込んでいくというのも一つの方法かもしれませんので、ぜひその辺も含めて検討していただければなと、そういうふうに思います。(副委員長、委員長と交代)
佐賀空港について、いろいろ議論をしてきました。最後に、坂本部長に、総括の意味も含めてお伺いをしたいと思いますけれども、「佐賀空港がめざす将来像」、この実現に向けた今後の取り組みについてお伺いをしていきます。
平成二十七年九月に策定をいたしました「佐賀空港がめざす将来像」において、「基幹路線である東京便を中心としながら、LCCの拠点空港化が進み、九州におけるゲートウェイ空港としての地位を確立している姿を目指す」こととされております。
近年の路線や便数の充実、利用者数の伸び、これは先ほどから議論をしていました。そのとおりだと思います。その実現に期待がどんどん高まってきているのも間違いありません。しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
今後、この「佐賀空港がめざす将来像」の実現に向けて、どのように取り組んでいかれるのか坂本部長にお伺いいたします。
64 ◯坂本地域交流部長=「佐賀空港がめざす将来像」の実現に向けた取り組みについて御答弁申し上げます。
119 ◯川内野消防防災課長=災害救助基金の担当をしております消防防災課長のほうからお答えいたします。
災害救助基金は、災害対策基本法に基づきまして、地方交付税ではなくて、必要な法律で定められています基金を積むということで、その数値が定められております。それに伴いまして基金を積んでおりまして、まず、災害が起きましたときに一時的に最初に活動するための資金ということでの基金として積み上げているものというふうに理解をしております。
以上でございます。
120 ◯稲富委員=この三億七千万円でいいんですか。熊本とかなんとか目の当たりにして、それを聞いているんですよ。
121 ◯川内野消防防災課長=お答えいたします。
災害救助基金で全てをするということじゃなくて、初期の対応をするために使う基金ということで対応しておりまして、その後は、災害救助法に基づきまして、国のほうで被災県に求償するということになります。そういったことで対応しますので、まず最初の初期対応するための必要な財源というふうに考えてございます。
以上でございます。
122 ◯稲富委員=毛布を買ったり、乾パンを買ったりするぐらいの金でいいということかな。
123 ◯川内野消防防災課長=初動対応のための対応についての財源ということで考えてございますので、食料でありますとか毛布でありますとか、最初の災害対応に対する必要な財源というふうに考えてございます。
以上でございます。
124 ◯稲富委員=防災に行ったので、次はヘリコプターに行きたいと思います。
ヘリコプターも、この経緯を調べてみると、当初県は市町から要望されていると、いや、一年間に七回しかよその長崎とか福岡県に頼んでいないから、佐賀県ではこの防災ヘリはちょっとなかなか自前ではできませんよというふうな意見を言っていて、GM21の会議の中で、私から言わせると、降って湧いたように出てきたような感じがするわけですね。それで、そのヘリコプターを入れることによって市町の負担が幾らぐらいふえるかというのを県下をずっと調べてみると、やっぱりふえるわけですね。人件費、人口割で見て、武雄が幾ら、伊万里は幾らと金額が全部計算して出てくるわけですよ。それで、市町の単費の持ち出しがふえてくることになる。そういうふうな意味合いで、県のかかわりと市町の財政の一つにヘリコプターを入れたわけですね。
それで、このヘリコプターをいろいろ見ていくと、おもしろいことに気づくわけですね。これは何というか、危機管理・報道局消防防災課、佐賀県政策部危機管理・報道局がつくっていますので、秘密書類でも何でもないですが、この中に消防防災ヘリを用意してくださいと要望が神埼市議会と伊万里市、吉野ヶ里町、佐賀市、武雄、多久市、小城市、それから平成二十五年九月十九日から平成二十五年十二月二十八日まで、ぐっと凝縮されたところにぼとぼとっと出ているわけですね。これはどういうことをあらわすかというと、何かやらせのようにしか私は見えないわけですよ。何で平成二十五年九月から十二月の間に一気にこんなに出てくるのかな。あなたたちがしろと、出してくれと市町に言ったんじゃないですか。
125 ◯川内野消防防災課長=市町からの意見書の提出についてお答えいたします。
その市議会及び市町などからの消防防災ヘリコプターを導入してほしいというふうな要望が出されております。その要望につきまして、決して県のほうから出してほしいと、そういったことをお願いして出していただいたものじゃなくて、以前より、特に消防機関にとっては消防防災ヘリコプターがないということで、どうしても導入したいと、悲願ということで常々ずっと活動されておったという経緯がございます。そういった純粋に消防防災ヘリコプターをぜひ県のほうに入れていただきたいという、そういったことで市議会なり消防のほうから要望が出されていると認識をしているところでございます。
以上でございます。
126 ◯稲富委員=そういうふうに答弁されても、(資料を示す)この資料を見ると、そういうふうにしか見えないわけですよ。だから
アドバイス。消防防災ヘリ要望状況の意見書提出と、こんなことを書くからいけないの。あなたたちのチョンボ。これは、こんなふうにしていれば何も気づかないのだから。たった二、三カ月でこんなに出るもんね。ねえ、大川内局長。
それで、とある市は消防防災ヘリを入れることによって、人件費が幾ばくかかかるわけですよ。その人件費を何で出しているかなというときに、何の名前かな、まちづくり協議会何とかという、使途が決まっているような金をこれに充てますと書いてあるんですが、これはいわゆる単費で出してあるでしょう、市町は。
127 ◯川内野消防防災課長=消防防災ヘリに関係して、市町に御負担をお願いしておりますのは、ヘリコプターに乗る消防隊員、それを市町のほうから出していただきたいということでお願いをしてございます。当然その方々の人件費につきましても、市町のほうでお願いしたいということでお願いをしております。これまでの議論の中では、県のほうで試算ということで、大体、ほかの県に倣って平均的な隊員ということで計算をしております、試算は出しておりますけれども、これから市町のほうでどのように負担をするのかというのは、これから検討していきたいというのは市町のほうからもお話があっておりまして、それは今後検討していくということでございます。なので、その財源につきましても議論の中でどういう財源を充てていくかというのは、市町の中でも、我々も一緒になって考えたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
128 ◯稲富委員=市町が自主的に負担したいとかなんとか言っているような答弁をしないでください。資料を見ると、もうばっと出ているんだから、佐賀県下全部。例えば、佐賀市は一千二百万円、唐津市は六百六十万円、多久市は百八十万円、武雄市は三百二十万円、鹿島市は二百二十万円以下省略。こういうふうに出ておるとですよ。市町と協議して、うそばかり。あなたたちが割り当てとって、そういう答弁しないでください。これが負担になる。
これからが本当の質問です。その前に、県のあなたたちは、消防は何年前だったかな、四、五年前、県下の消防を一本化しますというのを一回説明したでしょう、議会で。それがいつの間にか消えて、なぜ防災ヘリになるのかなと。あなたたちが説明したとき、武雄市とか伊万里市あたりでどれくらい金が浮くねと聞きに行きました。すると、何億と浮くと言われました。それなら防災ヘリの前に消防の一本化でしょうと。国保の一本化は余り歓迎じゃないですが、消防の一本化をすれば何億か金か浮けば、それで防災ヘリは運用できるでしょうと言いたいのがここでの質問の趣旨なんですよ。広域消防の一本化はどうなったんですか。
129 ◯川内野消防防災課長=市町といいますか、消防本部の広域化についてお答えいたします。
現在は消防本部は五消防本部体制というふうになってございます。その以前は、平成十九年度当時、消防本部の広域化ということで県も市町とも一緒になって検討を進めていたということがございます。その中で、いろいろと検討をしていく中で、県が強引に進めるということはなくて、市町の理解を得た上で進めていくということで検討をずっと重ねてきたところでございます。それまでは神埼消防が別にございましたので、それは佐賀市というふうに広域で合併をしてございます。そして、有田と伊万里も広域化で合併をしてございます。そういった状況を踏まえて、今、五消防本部ということとなってございます。
現時点では、この体制ということで、各消防本部のほうもこれで一定期間このままやりたいというふうな御意向もございますので、県といたしましては、そういった市町の意向に沿った上で今後も検討していきたいと考えてございます。
以上でございます。
130 ◯稲富委員=五消防本部と言った後に一本化が出ているでしょう。そういう提案が出たでしょう。それで当時の
総務常任委員会は島根県とか鳥取県に消防の広域化について行政視察に行ったんですよ。何を非常に失礼なことを、とぼけたような答弁を再び聞かないといけないのかというふうに思いますよ。
そういうふうなことで、この質問の趣旨は、しないといけないことが先にあったんじゃないですかと、防災ヘリをすることによって人件費の負担が市町に及びますよというのが今回の質問の趣旨であります。
次は学校給食ですが、学校給食費の無償化を県下で三つぐらいの町がされています。学校給食法というのを見ると、法律に親の負担と書いてあります。施設とかなんとかは設置者の負担と書いてある。親の負担と書いてありますが、そこで聞きたいのは、市町支援課は、各町が勝手にと言ったらいけませんが、お金の余裕があるから学校給食をただにすると言われていますが、それは財政運営上でもおかしくないですか。そういう指導はしなくてよかったですかというのが市町支援課に対してのお尋ねです。
131 ◯源五郎丸市町支援課長=給食費の無償化など、市町が行う取り組みに対する財政運営上の市町支援課の指導という御質問に対してお答えをいたします。
学校給食については私どもが直接所管はしておりませんけれども、確かに委員おっしゃるように、幾つかの市町において学校給食の無償化などに取り組まれているということは承知をしております。
これにつきましては、それぞれ委員おっしゃるように、実施主体は市町でございますので、市町におかれて地域の実情も踏まえて、それから、財政運営上の観点も踏まえて判断をされているものというふうに思っております。
市町支援課におきましては、各市町が人口減少とかさまざまな地域課題に対応するために地域の特色を生かした活性化策などに積極的に取り組まれているという中で、一方、財政状況につきましては、国の先々の動向も不透明な部分もある中で、各市町におかれても、将来にわたって持続可能な財政運営に引き続き努めていただく必要があるものと考えております。
このような視点から、県市町支援課としましては、例えば、地方債の借り入れの際の相談に応じまして個別の
アドバイスをしますとか、決算の状況や中期的な財政計画に対するヒアリングなどを行う際、あるいは市町を実際に訪問して意見交換を行うなどの際にそれぞれの市町の置かれた状況に応じた情報提供などを行ってきているところでございます。
また、県が企画立案する施策や事業が市町の財政に影響を及ぼすといったお話もございましたけれども、こういった場合におきましては、まず当然でございますけれども、市町とお話をして理解を得ながら進める必要があるということで、関係部署において市町との協議の場を設定される場合も当然ございますけれども、GM21ミーティングなどの場を活用して市町の意見を聞くように庁内各課にも周知をしているところでございます。
それから、実際に県が市町の財政負担を伴う事業を予算化する場合には、予算を計上する前に事業の概要を市町に情報提供を市町支援課を通じてしております。それに対して市町から御意見があれば、県の考え方を説明するというふうな仕組みもつくっているところでございます。
そういったことで、市町支援課としましては、各市町が財政の健全性を維持できるような観点から、情報提供や助言に努めているところでございまして、今後ともそうしてまいりたいと考えております。
132 ◯稲富委員=長く答弁しなくてもいいですが、学校給食の無償化に実際取り組んでいる三町について、市町支援課としては何か意見を聞いたりなんたりしたんですか。実際されているのかな。
133 ◯源五郎丸市町支援課長=学校給食の無償化などに取り組んでいる市町に対して、個別具体的に学校給食の取り組みについて市町支援課から該当市町とお話をしたことはないと思います。
134 ◯稲富委員=市町支援課の仕事に助言しなさいと書いてあります。それから、何て書いてありますか、勧告しなさいと書いてあるでしょう。助言というのは、こうしたほうがより行政効果が上がるよとか、こう書いたほうが国の補助金は早くもらえますよとか、そういう指導でしょう。勧告というと、ちょっとこっちにそれていたら、指導というのが勧告でしょう。
何でこういう話をするかというと、今から約三十年前かな、武雄市が赤字倒産って、倒産しようとしたわけです。赤字再建団体に入ろうとしたわけです。そのときに、当時の武雄市の財政課の職員さんは、頭痛のうち割れるようにきつかったわけです。そして、昔の市町村課にどうすればいいでしょうかと言っていつも相談に行かれていたわけです。なぜ行っていたかというと、明くる年の三月、退職者に退職金を払えないから行かれたわけです。すると、市町村課から、老人会に対する補助金を減らしなさい、婦人会の補助金を減らしなさいとかいろいろ指導を受けたわけです。職員も減らしなさいと言って何とかクリアできて、退職債を発行することができたわけです。そのくらいですね。
そして、そのとき当時の武雄市の財政担当が言うわけです。もう名前出していいかな、前の坂井副知事。この人が財政課におられたとき、そして神埼の副市長の田中さんが財政におられたとき、市の職員がナメクジに塩かけたようにして帰られたそうで帰りしな、おい、ちょっとあそこのラーメン屋に行こうかと言って、ラーメンと焼酎をごちそうされたそうです。私たちも一生懸命応援するから武雄も頑張らんばいかんばいと言って、それで坂井さんが副知事になったとき、ちょっと我が家でごちそうをしたいから、坂井さんと田中信博さんを呼んでくれないかと言って、一献酒を交わして昔の思い出というか、本当お世話になりましたと言って、武雄市が坂井さんたちに頭を下げておられた。
本当にそのとき、顔は笑っていましたが、胸打たれました。当時の県職員さんの仕事ぶりというか、助言というか、そういうふうな経験がありますから、県内の市町がそういう経験をしなくていいような意味合いで今回、この質問をさせていただきました。
ちょうど時間となりました。私の質問を終わります。
135
◯原田委員長=これで質疑を終了いたします。
暫時休憩いたします。
午後二時二十分 休憩
午後二時二十一分 開議
136
◯原田委員長=委員会を再開いたします。
これより討論に入りますが、ただいまのところ討論の通告はあっておりません。討論はないものと認めます。よって、討論を終結し、直ちに採決に入ります。
○ 採 決
137
◯原田委員長=まず、甲第三十三号議案中本委員会関係分、乙第二十三号議案から乙第二十六号議案までの四件、乙第二十八号議案から乙第三十号議案までの三件、以上八件の議案を一括して採決をいたします。
原案に賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
138
◯原田委員長=全員起立と認めます。よって、以上八件の議案は、原案のとおり可決されました。
次に、第三十一号議案を採決いたします。
これは収用委員会の委員及び予備委員の任命について議会の同意を求める議案であります。
原案に賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
139
◯原田委員長=全員起立と認めます。よって、第三十一号議案は同意されました。
○ 継 続 審 査
140
◯原田委員長=最後に、二月定例会から引き続き審議中の
一、財政確立について
一、政策の企画・調整について
一、危機管理・報道行政について
一、総務行政一般事項について
一、地域交流行政について
一、文化・スポーツ交流行政について
一、肥前さが幕末維新博について
以上七件につきましては、諸般の検討が必要ですので、閉会中の継続審査といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
141
◯原田委員長=御異議なしと認めます。よって、以上の七件についての継続審査を議長に申し出ることといたします。
以上で、本委員会に付託された案件の全部を議了いたしました。
これをもちまして
総務常任委員会を閉会いたします。どうも御苦労さまでございました。
午後二時二十三分 閉会
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